インプラントの耐久性についてのご質問をいただきました。
以前にも書いたかもしれませんが、現在のチタンタイプのインプラントが始めて人間に植立されたのは1965年です。
去年のラスベガスでの記念学会に、その方が招待されたそうです。
その方の写真とエックス線写真を先日見ました。
インプラントを開発したブローネマルク教授と一緒に写っていました。
エックス線(レントゲン像)でも多少の骨吸収は認められましたが、機能しているだろうと思われました。
つまり、人間での最長記録は40年ということです。
当然、全くダメだった最短記録もあるでしょう。
インプラントを植立して、骨と結合したと確認できて、咬合力を掛けても大丈夫だったとします。
簡単にいいますと、今日から食べていいですよと言われて、食べてみると最初は慣れていない感じがするけれど、どうにか食べられるとします。
この時点からどれくらい使えるかです。
はっきりいいますと、正確なデーターが無いのです。
おそらくでいいますと、かなりの期間使えると思います。
でも、一生ものという表現はおかしいと思います。
その人があと何年生きるか分からないのに一生というのは、変でしょう。
そこで、インプラントがダメになる理由から考えたほうが良いでしょう。
インプラントがダメになる最大の理由はインプラント周囲炎です。
これは、歯でいいますと歯周炎です。
俗に言う歯槽膿漏です。
つまり、インプラントも歯も口の中という、ばい菌だらけの環境に頭を出しています。
その上、噛むという力も受けます。
それで、歯ぐきとの境目にばい菌が侵入しやすいのです。
ばい菌が進入して内部の骨などを破壊するのが、インプラント周囲炎であり歯周炎です。
この対策としては、日々のプラークコントロールの他、定期的なチェックとクリーニングが必要です。
N.Hさんはそこのところをよくご存知のようですね。
インプラントがダメになったら入れ歯もできないくらいになると心配されているようですが、インプラント周囲炎になってもあまりひどくなる前に発見すればよいのです。
最悪でそのインプラントをはずさなくてはいけないとしても、また入れればいいのです。
マツモト歯科クリニックでは、今月もありますよ。
あまりダメージを受ける前でしたら、インプラントを抜いて数週間で再度植立できます。
インプラントの植立手術を受けてかぶせが入ってから、一度も歯科医院に行っていない方がいらっしゃいます。これは、怖いです。
マツモト歯科クリニックを受診されてインプラント周囲炎を発見し、当医院で植立したわけではないのですが、メンテナンスにお見えになっている方もいらっしゃいます。
耐久性につきましては、以上のように努力でかなりいけますよ。


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