2005年11月11日
自家骨と人工骨の移植
口腔インプラント処置を行う上で、どうしても骨の量が問題になります。
インプラントを植立する部位には、多くの骨があって欲しいのです。
しかし、実際には骨が少ないことが多いのです。
骨がかなり無くなってしまってから抜歯をしたとか、抜歯後しばらく放置していたので骨が下がってしまったとかが多いのです。
この場合、骨移植を必要とすることが多いのです。
骨移植には、自分の骨である自家骨が一番良いのですが、どこから採って来るかが問題です。
口の中にそれほど骨が多量にある場所はありません。
アゴの先から採る方法もありますが、かなり腫れます。
腰や膝の骨から採って来る方法もありますが、一般の歯科でやる処置ではありません。
そこで、人工骨の出番になるのです。
しかし、人工骨には、自家骨のように自ら骨を作る力はありません。
ハイドロキシアパタイトというセラミックが有名です。
骨とかなり似たものですが、骨を作る力はありません。
他にもいろいろなものが開発されていますが、骨を作る力はありません。
移植骨の一つとして、人間の骨をフリーズドライにしたものや牛の骨を加工したものがあります。
これは、その中に含まれるなんらかの成分が、セラミックの人工骨では持たない骨を作る力を発揮することを期待したものです。
しかし、狂牛病などの感染のリスクもあるわけです。
感染のリスクが無く、自ら骨を作るような人工の骨の開発が期待されています。
ちなみに、マツモト歯科クリニックでは、現在までヒトやウシなど由来の材料を使用していません。
理由は、安全性が確認できなかったからです。
投稿者: matsumoto 投稿時間: 16:36
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